SNSを活用した情報共有とコミュニケーション
従来の紙媒体での報告書は、心不全の経過や御本人の生活・考えをタイムリーに把握することが難しいのが課題です。
在宅医療の現場においてはSNS(Social Networking Service) 連携はしばしば活用されていますが、病院–在宅連携においても重要な役割を担っています。
特に医療特化型のSNS (Social Networking Service) を活用することで、複数の医療従事者間で素早いやりとりが可能となります。例えばMedical Care StationやVital Linkは厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠しており、安全性も担保されています。
これらにより心不全悪化時の早期判断・早期介入が容易となるだけでなく、生活負荷や生活様態を把握することで、非医療的介入による心不全安定化を図ることができます。また普段の生活や診療時の言動から把握した患者さんの人生観や価値観を共有することで、早期からのAdvance Care Planningの導入も可能になります。
私たちはこのようにして、患者さんの診療/訪問時の情報を共有し、より迅速なコミュニケーションやフィードバックを行っています。